いざ、夢のマイカーを手にいれたなら、快適なカーライフを送るために必要なのは、「安全運転」と「自動車保険」。安全運転はドライバー個々人の意識と心掛けにお任せするしかありませんが、自動車保険に関しては充分な知識と情報を得た上で、万一に備えて最低限の準備が必要です。自動車保険についての基本事項を確認しておきましょう。
1.強制保険と任意保険の違い
日本の自動車保険の制度は、強制保険と任意保険の2階建てです。すなわち強制保険でカバーしきれない部分を任意保険で補うしくみです。
2.強制保険は文字通り「強制加入」
強制保険とは、自動車損害賠償保障法で加入が義務づけられている「自動車損害賠償責任保険(以下、自賠責保険)」のことです。
- (1)保障の範囲
- 加入者が自動車の運行により他人を死傷させ、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
- (2)保険金の限度額
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- 死亡保険金:3,000万円
- 傷害保険金:120万円
- 後遺障害保険金:4,000万円〜75万円(程度に応じて第1級〜第14級に区分)
この金額は1事故1名あたりの金額ですので、1回の事故で複数人の被害者がでた場合には、被害者各人に対しこの金額を限度として保険金が支払われます。
3.任意保険は絶対必要
任意の自動車保険への加入は強制ではありませんので、加入しないという選択もできますが、過去の事例では人身事故の賠償金額が2億円を超えるケースもあり、自賠責保険では到底足りません。もしもの時の憂いを取り払うためには任意保険の加入も必要です。
(1)保障内容の基本は6種類
保険の自由化が進み、保険会社によって様々な保障内容がでてきていますが、基本は
- 対人賠償保険
- 対物賠償保険
- 無保険車傷害保険
- 自損事故保険
- 搭乗者傷害保険
- 車両保険
の6種類。自分に必要な特約やサービスを選びたいですね。
どんなときにカバーしてくれるのか、保険金額はどのくらいなのか、注意すべきポイントは何なのか、を確認してみましょう。
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どんなとき |
いくら |
ポイント |
| 対人賠償保険 |
事故で「他人」を死傷させ、法律上の損害賠償責任を負った場合。
※自賠責保険でカバーできない金額を保障。 |
被害者1人あたりの金額を加入者自身で選択する。ほとんどの人が「無制限」を選択。 |
対象はあくまで「他人」。家族を傷つけてしまった場合等は対象外。 |
| 対物賠償保険 |
事故で他人の財物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合。 |
1事故あたりの金額を選択。 |
対象は「他人の財物」。自分や家族の財物を事故で壊した場合などは対象外。 |
| 無保険車傷害保険 |
当て逃げに遭い加害者が特定できない場合や、事故の相手が対人賠償保険をつけていないなど、賠償資力が充分でない相手との事故によって、死亡または後遺障害を被った場合。 |
対人賠償保険と同額で加入。 |
対人賠償責任保険の保険金額が「無制限」の場合には無保険車傷害保険の限度額は「2億円」。 |
| 自損事故保険 |
自らに責のある事故により運転者、保有者、搭乗者が死傷したり、後遺障害を負った場合。 |
対人賠償保険に自動的にセットされており、1名につき1,500万円の定額。 |
たとえば、自分でガードレールに衝突した、がけから転落した等の場合には、自損事故保険からの保険金支払いがある。 |
| 搭乗者傷害保険 |
自分の車に乗っていた搭乗者が事故により死傷した場合。 |
加害者からの賠償金・自損事故保険金・無保険車傷害保険金に関係なく支払い。 |
搭乗者の範囲には同乗者のみならず運転者自身も含む。 |
| 車両保険 |
自分の車が破損や盗難にあった場合。 |
対象車の年式や車種により保険会社が時価データに基づき設定。 |
契約者自身で保険金額の設定はできないが、補償範囲や免責金額は選択可能。 |
この項の著者:(株)東京ファイナンシャルプランナーズ (2004年2月掲載・2006年9月改訂)
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